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土曜夜は「しみづ」。入店するとすでにカウンタは満席。いつもお会いするＡご夫妻と隣り合わせ。持ち込みのシャンペン飲んでる２人連れがいれば、ツマミに初手から「なにか炙ってください」という客も。この店で感心するのは、職人特有の狭量さがなく、なるべくお客の都合に合わせようと気をくばるところだ。 タイ。身はそれほど大きくないが、ねっとりした脂とゼラチン質が素晴らしい。昆布〆も旨みがあって結構。タコは北海タコの桜煮。シャコ。アオリイカは上品な甘味がよい。アジも脂が乗ってますます美味くなってきた。赤貝とミル貝。ウニと塩辛でお酒フィニッシュ。アワビは海が荒れてまだよいのが入らないとのこと。カツオもまだ辛抱して使っていない。トリ貝も、ここが使う大ぶりのはまだ入荷してないとか。 お茶に切り替えて握り。マグロはあくまでシットリとした旨み。この時期にしてはなかなかネットリとしたコクがある。カスゴは淡白な厚い身がホロホロと口中で崩れる美味を楽しむ。コハダはいつものシッカリした〆具合が心地よい。アナゴもカンピョウ巻も結構。ホロ酔いで店を出てタクシー帰宅。 |