金曜夜は電話すると空いてたのでさっそく「しみづ」入店。当日電話して空いてるのは珍しい。昨年度最多来店の記録を誇るF氏と久しぶりにお会いする。このページ読んでますよと。お酒は冷で。カレイは歯応えよくいかにも夏らしい香り。シマアジは腹骨を漉き取った一番脂のある部分だが、くどさはなくツルンとすっきりした旨みで相変わらず秀逸。タコも香りよし。シャコ。アワビ塩蒸しはふくよかに柔らかく煮上がり、海の芳醇を凝縮した旨みと香りで素晴らしい。トリ貝は前回より更に立派な厚みと大きさだが、やはり昨年より小さいとのこと。ミル貝ヒモ、小柱は塩で。アジは軽く酢をくぐらせるが、溶けるほど脂がのっている。酢〆もよいがこういうのも実に結構。 週日最終の金曜は、やはり疲れがあるのか酒が回るのが早い。2本で切り上げて握りに。マグロは、赤身、中トロ、大トロと脂のグラデーションをつけて。冬の全盛期と比べれば酸味もコクもあっさりしているのだが、それでも酢飯とよく合い、しみじみ美味い。コハダは1匹つけ。しっかりした〆具合におぼろが印象的。アナゴは握るのに苦労するほどトロトロ。今シーズン最高とのこと。塩とツメで1貫づつ。白くやや固めの沢煮を炙るのが好きな人も多いが、個人的には鶴八伝来、この溶けるような煮上げのほうがずっと好き。師匠の新橋は炙るが、ここは炙らない点は独自の改良。カンピョウ巻きもよかった。1時間足らずで寿司を満喫。 |