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2004/06/21 「與兵衛」巡回。

日曜の夜は、西大島「與兵衛」巡回。先月まで愛想のよい若いお弟子さんがいたのだが姿が見えない。聞いてみると、1年の約束で預かってただけなので帰ったとか。一人のほうが気楽ですよと言うのだが、仕込は結構大変だろう。

最初のお酒は東洋美人の大吟醸。隣に座った賑やかなカップルが、親方にあれこれ質問するのを聞いてるのもなかなか面白い。寿司種の産地、寿司屋仕事のあれこれを興味深く。

最初にいつも通りお通しの皿。アワビは大原。1キロ級。ふくよかな煮上げで美味い。その他はいつもの定番、エビ頭、シャコ煮びたし、イカゲソのヅケ、ホタテの煮びたしなど。アワビとマコカレイ、そしてアナゴの肝もつく。これまた滋味あふれる味。

お酒は、「十四代」、「開運」と切り替え。第二の皿は、中トロ炙りのヅケ、イワシ酢〆の焼き霜、トリ貝、カレイのゴマ醤油ヅケ。トリ貝以外はどれもこの店の定番だが、他の店の何を持ってきても代替が利かない素晴らしいオリジナル。お酒は3杯で切り上げて握りに移行。

赤身ヅケ、白イカ、カレイ甘酢ヅケ、同じくゴマ醤油ヅケ、シマアジ(皮目焼霜)、エビと次々に。酢飯は固めだが仕事を施した種に実によく合う。ここからは光り物を連発で。キス、アユ、イワシ、アジ。身の繊維や食感、〆具合が微妙に寿司種の個性を反映しておりどれもしみじみ美味い。ちょっと前までカマスとニシンもラインアップにあったとか。煮物に移行して、ハマグリ、アナゴ、最後に玉子で〆。 古式を残す濃厚なツメがまた美味い。素晴らしい寿司を堪能。

今日は実に蒸し暑い日。台風は近畿を縦断して北陸に抜けたらしい。夕方からは東京でも風雨が激しく。明日は台風一過、カラっと晴れるとよいのだが。