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昨日の夜は「しみづ」。開店と同時にのれんをくぐると、カウンタには、03年度「しみづ」最多来店記録保持者の某氏。回数は前に書いたっけな。聞くと、他の誰であれ「オレはしみづの常連」とか「しみづは馴染みだけど」などと恥ずかしくて言えなくなるくらい、これまたとんでもない回数なのであった。本年度はやや減っているようだが、それにしても世の中、上を見ればキリがありませんな。 珍しく客足の遅い日で、お酒を飲みながら、「最多記録」氏、親方とのんびり雑談。大阪に出張握りに行く話など。ホテルで寿司コーナーやるのだが、コハダだけ持っていって握るのだとか。この店のコハダは「鶴八」伝来の仕事を残す素晴らしいものだが、関西ではコハダをあんまり食べない。関東でさえ年中小さく薄いコハダを軽く〆る店が多い中、この店のしっかりした〆方はかなり古式に属すると思うのだが、関西の客をうならせることができるだろうか。興味深いなあ。 ヒラメは肉厚で立派なもの。上品な脂とシットリした質感。タイも脂が乗って美味い。タコ、シャコ、アワビ、小柱、カツオ、サバ、シマアジ、赤貝ヒモ、スミイカゲソなどどれも実に結構。マグロは脂の具合を変えて３貫。酢飯と実によく馴染んで美味い。コハダ、アナゴ、カンピョウ巻で〆。この日のぐい飲みは実に大ぶり。２杯で１合くらい入ってしまうかのよう。模様には、「呑め」と入っているのだと親方。そのせいでもなかろうが酒が進む。ホロ酔い加減でタクシー帰宅。 |