昨日の夜、会社を出たら一杯飲んで帰りたくなった。築地「つかさ」に電話すると満員。商売繁盛は結構なこと。しかし当日電話して入れないのも困るな。ダメモトで「しみづ」に電話すると、幸運にも1席空いてるとのこと。さっそく入店。 先日から1ヶ月の約束で臨時のお弟子さんを預かっている。大阪にあるお寿司屋の跡継ぎとのこと。流儀の違いには戸惑うだろうが、仕事は一応一通りこなせる模様。常に先を読んで動こうと一生懸命なのが見ていて好もしい。帰っても頑張ってもらいたいもんである。 白鷹常温で飲みつつツマミを。ヒラメ、タイ。どちらも旨みあり。タコは甲殻類を茹でたようなよい香り。シャコとスミイカ、そして小柱。イクラを少しばかり。サバは皮目を焼き霜に。脂がよく乗っている。ミル貝ヒモとスミイカゲソを軽く炙って。炙ると香りが立ってさらに美味し。このへんでツマミ終了。 お茶に切り替えて握り。マグロはあくまでシットリと柔らかく濃い旨み。酢飯に溶けてゆくかのようで素晴らしい。コハダは片身で1貫の大きさ。アナゴはいつも通り塩とツメと1貫づつ。煮ツメの具合は師匠の「新橋鶴八」よりもやや軽いのだが、これはこれでここのアナゴによく合っている。最後は海苔の香り高いカンピョウ巻で〆。珍しく次回訪問の予約をして店を出る。 |