昨日の夜は久々に上野毛、「あら輝」。カウンタは子供連れ2組含む10名。6時に全員が揃い同時スタート。スタート時に全員揃ってるというのは意外に珍しい。最初のお酒は静岡「初亀」。すっきりした軽い飲み口。 明石のタイは皮目と身の間に素晴らしく濃い旨みあり。ここがツマミに使う白身の質にはいつも感心する。三陸のアワビは香りよし。スミイカゲソは軽く炙って。皮目を炙ったサバはゴマとアサツキを散らして土佐醤油で。柔らかな旨みと脂が口中で溶ける。アジは鹿児島。一般には夏が季節だが、脂というより身の旨みが実に濃厚。光り物というより白身に近い気さえする。こういうアジも他ではあんまり食べたことがない。北海道のウニとイクラ、白身のスリ身を入れて焼いた玉子。タラコ味噌漬は軽く炙ると酒によく合う。マグロ皮は煮切りをつけて軽く炙る。 この辺で握りに。お茶に切り替え。まずマグロ赤身。カツオは日本海で上がった「迷いカツオ」とのことだが旨みが濃い。マグロの中トロ2、砂ずりの大トロ2。本日のマグロは大間。熟成がほどよく進み美味い。中トロは特にシットリして旨みが乗っている。 酢飯もやや濃い目の味付けだが、ツヤツヤと光った一粒一粒が口中で感じられるような素晴らしい具合。いつもながら握りは小さ目。ツマミ無しで最初から握りだけというお客には、やや物足りないかもしれないが。コハダの後はヒラメ。スミイカもネットリした甘味がよい。赤貝は身とヒモと一緒に握る。茹でたてを握るエビは車というより巻に近い大きさだが、甘味がありここの酢飯によく合う。軽く炙った白子は手渡しで。小さなハマグリは、漬け込みが進んで滋味が染み渡っている。ここでマグロのヅケが再び登場。ネットリした旨みがよい。アナゴはツメを選択。最後はカンピョウ巻で〆。 突然の雨が降っていたのだが、幸い店を出る頃には止んだ。ちょっとヒンヤリする雨上がりの夜道をのんびりと駅まで。 |