昨日は、会社帰りに「しみづ」。明日から20日までお店はお休み。従業員慰安旅行に行くのだとか。正月は2日からやってたから遅い正月休み。相変わらずお客は立てこんでいるがのんびりと。ヒラメ、スミイカ、タコ、赤貝、小柱、タイ昆布〆、ヤリイカ煮付け、ハマグリ、塩辛などツマミで。握りはいつも通り。どれも結構。隣の2人連れは、大トロ、中トロが素晴らしく美味いと何度もおかわり。豪気なものである。ホロ酔い加減でのんびり帰宅。 一昨日の夜は仕事で接待の会食。神保町の中華。個室で上海蟹コースなど。茹でる前に個人ごとの名札をつける等の演出あり。うちの常務は上海に数年駐在してたので上海蟹にはなかなかうるさい。ミソが有名な淡水のカニだが、最近はニセモノも多いとか。ただ、正直、あんまり珍重するほどの味にも思えなかった。カニなら北陸の香箱やセイコのほうがずっと美味い。もっとも上海の本場で旬に食べてこその名物。日本で時期外れに食してあれこれ言われても上海蟹も迷惑かもしれないが。 水曜は、風邪気味で熱っぽかったのだが、仕事のストレスもあって、なんだかまっすぐ帰る気がしない。築地「つかさ」に電話すると空いてたので早速入店。 カウンタに見知った顔がと思ったら、久々にお会いする築地のマグロ仲卸「フジタ水産」の藤田さんであった。弟さんと2名で飲んでいる最中。一緒になって飲みながら、今度「つかさ」も出る22日、テレ朝の「ドスペ!」取材の話やら、雑誌取材の話、マグロの話、寿司屋の話、ネットの話などあれこれ歓談。 「TV番組で「つかさ」が人気爆発したら入れなくなるなあ」などとお互いに心配を。マグロの話をしていると、藤田さんの職業を知らない居合せた隣のおばさんが、場外がどうの、冷凍はどうのとマグロのウンチクを語る。しかしそれにもきちんと丁寧に受け答えするのがアマに対する真摯なプロの余裕というものである。弟さんも真面目で仕事熱心そうな好青年。 築地のマグロのプロと、単なる寿司一消費者である私との間には直接の利害関係はまったくないのであるが、だからこそ伺う話がすべて興味深い。ネットでの出会いというのも面白いもので、そもそも、この日記で「しみづ」のマグロに感心してたら、それを読んだ藤田さんからメールを頂いたのが知り合ったきっかけ。そういえば、この「つかさ」も藤田さんから紹介してもらった店。今度、土曜日に店を見学に行って、それから昼前に市場で飲みに行くのもよいなあ、などと。 「つかさ」の親方からは、西大島「與兵衛」の親方がお昼に来店したと。「與兵衛」の親方はこのページを読んでいて、一度「つかさ」に行ってみようと前から興味を示してたのであった。今度訪問した時に感想でも聞いてみなければ。そんな話も交えてあれこれ飲みながら語っているうちに結構酩酊。そう、だから風邪が抜けないんだな。しかし実に楽しい夜であった。 |