日曜日夜は、お昼に電話して「弁天山美家古」に夕方の早い時間を予約。店に入るとまだ先客は誰もいない。 他の予約客の席がセットされているが、お酒を飲むと分かっている常連と見えて、最初から杯が用意されている。この店は最初に飲み物を尋ねる際、「お茶でよろしいですか」と必ず聞く。飲む客を敬遠しているかにも聞こえるが、握りの前に一杯飲む程度で特段迷惑がられたことはない。ツマミもおまかせで頼むと刺身を切るだけでなくちょっと手をかけたものが何品か出てくる。もっとも寿司屋は居酒屋ではないので、酩酊するまで延々と飲むのはどこでも迷惑がられること必定であるが。 お酒は大関純米「山田錦」。ツマミはいつも通りおまかせでお願いした。突き出しはミル貝のヒモ甘酢。 最初の皿は、タコ頭、シャコ、菜の花。タコはゼラチン質にあふれてなかなか美味い。シャコはカツブシ入り。次に平貝の磯辺焼。炙った海苔の香りがよい。ネギマ汁は出汁の染みたネギが美味い。次に刺身の皿。ブリ、マグロ、生トリ貝。そしてアナゴ肝煮付け。ツマミ頼むお客が多かったせいかどんどん出てくる。最後にもう1品お願いすると、マグロとイカのぬた。 お茶を貰って握りは10貫。ヒラメ昆布〆、タイ、赤貝、サヨリ、エビ、煮イカ、蛤、アナゴ、マグロヅケ、玉子。昆布〆や甘酢につけたエビ、煮イカ、ヅケなど、昔風の仕事した種が、ここのスッキリした固めの酢飯とよく合って美味いのであった。 |