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2/8/2005 つかさ

入店するとカウンタにはここで何度もお会いした「寿司哲人」が。銀座移転した「鮨 水谷」にも早速訪問されたそうであるが、酢飯についての感想など伺う。面白いもので、同じ店の寿司を食べても人によって酢飯の感想が違う。店によって違うのはもちろん、同じ店でも日によって違う時がある。時間によっても違う。コメの飯というものが日本人の食生活にあまりにも必須だけに、個人の嗜好にかなり幅があるということだろうか。なかなか難しいもんである。

個人的な感想を述べるなら、よい酢飯にはそれぞれ色々な種類がある。それこそ客の好み次第。しかし、あまりよくない酢飯には、柔らかくベチャっとして甘く冷たいという、共通した点があるような気がするのだが。

20何年、有名な寿司屋はほとんど巡ってきて、行きつけも決まり、もうこれ以上馴染みの店は増えないと思っていた。しかし、この「つかさ」には来てしまうんだなあ、とは哲人の談。この酢飯だけは変えてくれるなと親方に前から何度も念を押している。ここは、ケレンも派手さもオーラもないが、よい物を置いてあるし、実に真面目な寿司屋である。

お通しは菜の花。ブリは九州。しかしそろそろシーズンは終りと。タイ、サヨリ。タコ桜煮、牡蠣煮びたし、平貝炙り、マグロ脳天スモーク、ヤリイカ煮付け。子持ち昆布煮付けなど。

スミイカ、マグロは七尾定置網とか。赤身と中トロ、エビ、コハダ、サバ、赤ウニ、ハマグリ、アナゴ、アジ、鉄火巻でおしまい。どれもよかった。お隣で連れの到着を待っていた女性が、與兵衛でもお会いしたI氏の奥さんであることが分かりご挨拶など。I氏のほうは仕事が立て込んでいるようで、結局お目にはかかれなかった。しかし、最近どこの寿司屋行っても、誰かしら知ってる人に会うな。