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会社帰りに電話すると、遅れると電話あったお客さんがいて、１時間ちょっとなら大丈夫だとのこと。これはラッキーと早速入店。遅い予約が多いようで、カウンタの先客は１組だけ。 日本酒常温で。タイは腹の身。脂が乗って美味い。アオリイカはネットリ甘みあり。アワビもだんだん香りが出てきたかのよう。タコは桜煮。今年はよいシャコが無いと嘆くのは先日の與兵衛と同様。そういえば久しくお目にかかってないな。トリ貝も種札にない。問うと、冷蔵庫から出して見せてくれた。仕入れはするのだが、身が薄く甘みも香りもないので、まかないに使うのだと。カツオも入れてみるとダメという日が多いらしい。よい物を出すには、裏にどれだけ外れのロスが出るかが推測されて面白い。少々悪くても出してしまう店もあれば出さない店もある、そういうことだ。 昨年、１ヶ月だけ大阪から勉強に来ていたお弟子さんが遊びに来て、日曜は「はま田」に一緒に行ったとか。その昼は「すきやばし」に連れていったとか雑談。お酒２本目を貰った時、遅れると電話があった客から再度連絡あり、大丈夫になったからすぐ行くと。こういうのも困るよなあ（笑） しかし、私も長居しないほうなのでスピードアップ。平貝は炙って。赤貝とヒモ、ミル貝、軽く〆たキスは塩昆布と。ここまででツマミと酒をフィニッシュ、握りはいつも通り。中トロ、アジ、コハダ、アナゴ、カンピョウ巻ともらって〆。お酒２本飲んで、着席して店を出るまで50分足らずか。 帰宅すると、「春の最強すし祭り」というTV番組で、先日訪問した鎌倉の「以ず美」親方が出演中。そういえば、あの晩、今度TVで放映があるんですと常連に話してたよなあ。見るともなく見てると、なんと「新橋鶴八」の親方もスタジオに出演してコハダを握ったのでびっくり。年末に同じ系統の番組が放映された時は、店での取材は受けたけど、スタジオに行くなんて面倒だからやりませんよと言ってたのだが。面白いなあ。 |