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お酒を常温で。ツマミはいつもとおりおまかせ。お通しはアサリの煮びたし。白身はヒラマサ、マコカレイ。銚子で上がったヒラマサは８キロ近くあった物。クドさのないあっさりした脂だが、旨みそのものはやや薄い。やはりカンパチのほうが上で、更にその上がシマアジですかねと親方。ただ今年はまだよいシマアジがないとか。 アジは素晴らしい。今年はどこで食しても当たり年。カツオも立派な身をショウガ醤油で。タコは桜煮。アワビはクロアワビだが、生と塩蒸しと両方もらう。いつもは塩蒸しだが、生もネットリとした滋味と歯ごたえがなかなか美味い。ただ握りには合わないよなあ。今年はよいシャコが無いと、他でもよく聞く話など。中トロもツマミで。シットリした旨み。 親方は先週、「新橋鶴八」の親方がTVに出演した番組をビデオで見たそうで、「いや〜、スタジオに出演するなんてびっくりしましたね」、などと雑談。最近、この店にも「寿司求道者」風の客が一人で来るのという話など。ここは気楽に立ち寄って一杯飲んで居心地よく過ごせるし、真面目なよい寿司屋なのであるが、どちらかというとコアな求道マニア向きではないんだよなあ。 適当なところで握りに移行。マグロは赤身と中トロ。コハダは割と軽い〆。茹でたての海老は甘さが際立つ。サヨリ、ウニ、脳天スモーク、アナゴ、鉄火巻など。酢飯はいつもながら艶々しているがスッキリと仕上がり寿司種に合う。どれも美味かった。タクシー帰宅。 |