MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2005/04/21 「新橋鶴八」

会社を出るのが割と遅くなった。「新橋鶴八」に電話。お弟子さんが出て、即座に「大丈夫です」とのことなので早速入店したら、行き違いがあり実は大丈夫ではなくドタバタ。「5分待っていただけたら大丈夫ですから」と親方が恐縮するのでこちらのほうが申し訳ない気分に。しかしまあ、補助椅子に座ってしばし一杯やってると、なんだかんだ言ってもちゃんと入れるもんであるなあ。

前回まで白身はヒラメだったが、いつのまにかカレイに。この店は何によらず大きな物を好んで使うが、これまた分厚く立派な身。透明感がある切り身には初夏を感じるあっさりした脂と独特の風味あり。塩蒸しも香りがよい。カツオは脂薄いがショウガ醤油で食すると美味い。アジは脂がよく乗っている。

この辺で握りに。中トロ、コハダ、アナゴ、カンピョウ巻といただく。お客さんが他に1組だけになったので、親方に先週のTVスタジオ出演のことなど興味深く聞く。前回、年末の放映の時は断ったのだが、だいぶ頼まれたらしい。仕事した種、コハダが題材だから出たとのこと。九州産の分厚いコハダをネットリと〆るここのコハダは実に美味い。そして石丸親方は負けず嫌いである。番組で他の寿司屋がイカに飾り包丁を入れて湯引きしてたが、「あんなの自分だって上手くできますよ。昔、アオリに飾り包丁入れてたのを、神保町の親方に「お前よくこんなに綺麗にできるな」なんてほめられましたよ」など、思い出を語るのであった。面白かった。