金曜の夜は築地「つかさ」。オーストラリア帰国前は仕事がドタバタして1週間ばかり来てないし、帰国後もなんだかんだでずいぶん間が空いてしまった。カウンタは満席。奥の小上がりにも飛び込みで4名入店の盛況。親方も大忙し。 お通しはマグロの煮付け。お酒を常温で。まずツマミを。マコカレイは上質。小柱は実に大きな粒。アジはショウガ醤油で。これも脂が乗っている。タコは桜煮。トリ貝。天然のシマアジは脂の多い腹の部分だが、実にツルンとあっさりした脂で美味い。シマアジ食べたのも考えてみると久々だ。車海老は茹でたてをツマミで。大ぶりで立派なもの。甘みがあって美味い。マグロ中落ち部分もツマミで。 カウンタの他のお客さん同士で、「築地王の本にこの店が大いに褒めてあった」という話題で盛り上がっている。隣のお客さんから「あなたは読んだことありますか?」などと聞かれる。本というのは実に影響力があるなあ。 このへんで握り。飾り包丁入れたアオリイカ。身はやや薄いがネットリした旨み。赤身と中トロ。本日のマグロは小型だと。かなり脂が入っているようでも割とアッサリした旨み。季節的にはなかなか苦しい時期か。酢〆のアジが美味い。コハダは割と軽めの〆。アナゴはフックラと脂が乗っている。ウニは軍艦巻。考えてみると、よく行く店で、ウニをツマミ以外で食べるのはこの店だけだ。お好みで注文してまで食べようという気はしないが、たまに食うとなかなか美味いもんである。鉄火巻。酢飯の具合は、相変わらずスッキリと種に馴染んで実に結構。最後に、アワビ塩蒸しを握りで。考えてみると、アワビを握りで食べたのも初めて。いつもツマミでしか食わないが、酢飯と合わすと、これはこれでまた美味いのであった。満ち足りた気分でタクシー帰宅。 |