久々に上野毛「あら輝」を訪問。相変わらず清潔で気持ちよい店内。お酒は静岡「開運」。ツマミは、まずホシカレイ。上質で旨みが実に濃い。エンガワも美味い。蒸しアワビは京都、宮津だったか。それほど大きなものではないのだが、蒸して縮まない旨みのあるものを選ぶとのこと。身の色が濃く旨みも実に濃厚。イワシは軽く酢〆したものを薄作りにして。ここでイワシ出るのはあんまり記憶にないが、臭み無く脂が乗って美味い。カツオは、皮目を軽く炙り、ゴマとあさつき散らして土佐醤油で。トリ貝も上質。ウニも甘みあり。アオリイカゲソ塩焼き、炙ったカレイの皮とタイの子など。 握りに移行時にお茶に切り替え。何度もここでお見かけした右隣の子連れご夫妻も、左隣の女性2人組も、昔の銀座「きよ田」の常連だったとのこと。なんというか実に濃いね。 握りは、まずアオリイカ。マグロは中トロ部分2、大トロ部分2。そして、かなり熟成が進んだ蛇腹部分。色はややくすんできてるのだが旨みは実によく出ている。酢飯との相性もよい。その後の握りは、右隣のお客さんとあれこれ雑談してたので、なんだか記憶があいまいだ。 そうそう、梅雨時の早松茸を炙って炙りトロと握るトロ松があった。これまた久々。まあ、江戸前にはないケレン技であるが、話の種には面白い。茹でたての海老は甘み十分。ハマグリは手渡しで。アナゴは炙る時から脂が乗っているのが分かる。赤身ヅケも1貫。いつものことだが、なんだかんだでずいぶんマグロが出る。酢飯はいつもながら秀逸。最後にカンピョウ巻。以前よりやや味付けが濃くなっているような気がしたが、むしろこれくらいが美味い。 この前から入っている若い男性のお弟子さんは、昔、日経でよく見た大蔵省の財務官と同じ珍しい苗字。22歳だが、もう妻子持ちなのだそうで、修行頑張ってほしいものである。 |