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2005/10/15 「つかさ」

金曜夜は「つかさ」。カウンタには藤田さんご一行がおられてご挨拶など。最近のマグロはどうもパっとしないのですよとのこと。毎日マグロを扱うプロの目はやはり厳しい。寿司屋で食べるだけのアマチュアの身としては、それほど悪いとも思えないのではあるが。

お酒は常温。お通しは牡蠣煮浸し。上品な出汁が実に美味い。ツマミはまず、ブリ、ヒラメ、ミル貝。ブリは今期初。函館だとか。脂はすでにかなり乗っているが、味はサラリと癖がない。大間のマグロ中トロ部分をツマミで。シットリと柔らかい肉質で旨みが実に濃い。

ウニは壱岐の生ウニと大間の塩ウニを食べ比べて。壱岐のウニはサラリと口中で溶ける上品な旨み。大間の塩ウニは、生ウニに醤油を軽く塗ったのと変わりないくらいの軽い塩。塩蔵独特のクドさはまったく無く、アッサリした脂に深い滋味が隠れている。ヘタな生ウニよりもずっと美味い。握りよりもどちらかというと酒のツマミに最適。凄いものであった。イカの塩辛も結構。茹でたての車海老、マグロ脳天スモークなどツマミで。どちらも結構。

このへんで握りに移行。次々と出てくるテンポがよい。スミイカ、タイ。マグロ赤身、中トロはシットリと旨みあり。アジはかなり大ぶり。七尾産のコハダは片身づけ。ネットリとした〆方が美味い。サバ、ハマグリ、アナゴ、イクラ、ヒラメ昆布〆と貰い、最後はいつもの鉄火巻き。マグロの幽かな酸味とスッキリした酢飯と海苔、絶妙のコンビネーション。