土曜日の夜は「しみづ」。よくお会いするAご夫妻がカウンタに。長年飼っておられた愛犬が最近亡くなったそうで、ペット・ロスの話など。18年も一緒に暮らしてたらそれは情が移るだろう。「象は100年生きるそうですから、ペット・ロスのない動物を飼いたいならゾウですね」なんてアホな話をしたとたん、そういえば前回お会いした時も同じことを言った記憶が甦ってきた。だいぶ「老人力」がついて、記憶がおぼつかなくなってきたか。はは。 林家喜久蔵がタイでゾウを購入したら、ゾウ使いのジイサマもセットで値段に入ってたとラジオで語っていた。結局、輸出許可が下りずに(ジイサマの場合は輸出には該当しないと思うが)日本には到着しなかったとのこと。まあ到着しなくてむしろよかったのだろう。 しかし、個人でペットにゾウを飼うというのもなかなか豪気な話。マイケル・ジャクソンは、ネバーランドにゾウを飼ってたっけ。マイケル・クライトンの「ジュラシック・パーク」では、パーク建設費を集めるために、遺伝子操作で作られたと称する手に乗るほどのゾウが出てくる。映画には登場しなかったが、なかなか面白い場面。本当に手乗りのゾウが生まれたら、結構ブームを起こすだろう。などとあれこれ余計なことを考えつつお酒を飲む。 淡路だというタイは腹の身。甘い脂が上品に乗って実に美味い。一緒に出されたヒラメがかすむほど。タコは久々に塩茹で。これが香りも歯ざわりもよく美味い。スミイカゲソ炙りは七味を別皿で。サバも皮目を焼霜に。四国のウニ。イクラ。シマアジは皮目を軽く炙って。ハマグリももらってお酒フィニッシュ。ここから握りに。マグロは明るい色だがシットリして旨みが強い。コハダもずいぶん大きくなってきた。師匠店の新橋鶴八よりも、塩も酢もシッカリと強く身はやや固く仕上がっているが、このシッカリした〆に慣れると癖になる。アナゴはいつもながらとろけるよう。カンピョウ巻も海苔の香りよし。タクシー帰宅。 |