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電話してみると空いていたので夜は「しみづ」。お通しはきぬかつぎ。もうすっかり秋も深まって。タイは脂に甘みあり。カツオは背の部分をカラシ醤油で。藁で炙った皮目の風味が利いている。赤貝ヒモ。ハマグリも柔らかい漬け込みで美味し。タコ。小柱。サバは皮目を焼霜に。たまには如何ですかと車海老。握り用にはしっかり熱を通すが、ツマミ用にはベリーレアで。酢橘を軽くしぼるがこれが塩で食すと美味し。スミイカ、ウニ、イクラともらってツマミ終了。 握りに移行。マグロ赤身は旨みと酸味あって美味い。次に握ってきたのは中トロ「エンピツ」部分。シットリした身、ネットリ舌にからみつくも、しばらくして旨みだけを残して溶けてゆく脂。普通の中トロが、大トロと赤身の間を結ぶ縦方向のグラデーションなら、これは皮ぎしを濃厚、均一に横切る横方向の美味さだ。酢飯との相性も最高。もう１貫大トロを。これまた素晴らしい。コハダは脂を洗い落とすかのようなサッパリ感。アナゴも実に結構。カンピョウ巻は海苔が香り高い。 勘定を済ませて店を出ようとしたら、上野毛でも西大島でも以前にお会いしたことある某氏がカウンタ端に。「これはこれは、どうもどうも」と要領を得ない(笑)ご挨拶。この店でも以前にニアミスしたことあるとか。小雨が降り出したので、ビニール傘を拝借して帰宅。 |