昨日は、定時後にオフィスで乾杯して納会。適当なところで切り上げて、西大島へ。年末に消化すべき寿司屋巡回予定がまだ残っている。しかし、どの寿司屋に行っても、12月は常連比率が高い気がする。予定が立て込み、12月は「あら輝」訪問を断念せざるを得なかったのが残念。 7時前に「與兵衛」着。お酒は磯自慢大吟醸。ツマミ第一の皿は、海老頭、ホタテ煮浸し、牡蠣煮浸し、タラ白子、中トロ炙りヅケ。お酒は、「九平次」「十四代」と切り替え。隣は陽気な常連客4名で親方の駄洒落も冴え渡り、奥さんやお弟子さんもジョーク飛ばして陽気な夜なのであった。 ツマミは更に、ヒラメ縁側の甘酢ヅケ、アラ煮、酢〆したイワシの炙り。マグロ赤身部分のヅケ炙りと続いてどれも結構。 このへんで握りに移行。ヒラメ胡麻醤油ヅケ。シマアジはいつも通り皮目を炙り薄く切りつけた3枚を1貫に握る。軽く醤油につけたイカ、北寄貝は甘酢が素材の旨みを引き出して実に結構。ここから光り物連発。サヨリは身が白く見えるほど脂が乗る。以前も何度か確認したが、酢のせいで白濁するのではなく上質のはもともとそうなのだとか。コハダもフックラ柔らかく〆てあり、これはこれで実に結構。サバは柔らかく甘みがある。イワシも脂がびっしりと乗っているが、握りの際は炙らずに。ネットリした脂がここの固めの酢飯に溶け、口中で崩れてゆくのが素晴らしい。 茹でたての車海老も美味いが、ここの海老のように甘みをある程度落ち着かせて甘酢にくぐらせた仕事も、酢飯との相性よくまた美味い。ハマグリはフックラとした漬け込み。ここのアナゴは白く煮上がっているが身がネットリと実に旨みが濃厚。茶色くトロトロに煮上がったのとはまた別物だが、これまた実に独特で深いコクのあるツメとの相性も最高。最後に小柱入れた玉子。これもシットリした甘みが素晴らしい。他店とはまったく違う、「與兵衛」独特の仕事を堪能。「よいお年を」とご挨拶して勘定。お歳暮に海苔を貰ってタクシー帰宅した。 |