MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2006/03/04 しみづ

書き忘れていたので寿司屋訪問記録を。先週土曜の夜は「しみづ」。

一番弟子だった松本氏が独立して、お弟子さんは2名に。たった一人抜けてもなんだか閑散とした気がする。彼の前の定位置には「金剛」君が立って山葵を卸すのだが、なんだかやはり落ち着かない。「うるさいのがいなくなって静かになりましたよ」と清水親方は冗談を言うがやはり寂しいもんである。

彼がお弟子さんで入って来たのは、私が「しみづ」に通いだした直後。ほぼ最初から知ってるわけであるが、前の店での修行経験もあり、ほどなく前からいたお弟子さんを抜いて仕事するようになったのを覚えている。 学校の勉強ではないから、誰も手取り足取り教えてくれない。自分で考えて、自分で進んで学んで行かなくてはならないのが職人の仕事ですよと清水親方。しかし、片腕がいなくなると大変ではと聞くと、「私が本気出したら一人でも大丈夫です」と笑う。まあ、開店当初は奥さんと2人だったことを考えれば確かにその通り。まして、まだ2名お弟子さんがいるのだし。

本日はどういうわけかそれほどお客が立て込んでいない。のんびりとお酒を常温で。お通しは菜の花。タイは上質な脂が甘く溶ける。ヒラメ昆布〆、タコ。トリ貝は大阪だと。なかなか立派な厚みで甘みもある。平貝炙り、一塩したサヨリの炙り、赤貝ヒモ、ミルヒモ炙り七味添え、ハマグリ、小柱、最後にコノワタなどもらう。握りは、マグロ中トロ2、カスゴ1、コハダ2、アナゴ2。どれもいつもの通り素晴らしい。最後はカンピョウ巻で〆。