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2006/01/15 「笹田」

土曜の夜は、「新ばし 笹田」。「しみづ」でよくお会いするAご夫妻が一度訪問したいとのことで、一緒に予約を入れたのであった。あいにくの悪天候だが時刻通り到着。

まず生ビール1杯。最初に白子の茶碗蒸し。やはり最初に暖かいものが出るとほっとする季節。Aご夫妻とのんびりと会話しながらおまかせのコースが進む。本日の客は我々3名だけとのこと。

青菜と油揚げの胡麻白和え。セイコガ二は生姜酢で。外子は癖があるので全て外してから何度か洗ってから最後に殻に詰めるのだと。タラコの煮物も上品な出汁。お酒は「羽前白梅」の吟醸から「黒龍」に切り替え。お造りは、ヒラスズキ、メジマグロ、サバ。ヒラスズキはよく脂が乗り、実にコクのある旨み。お椀は、グジの吸い物。上品な脂がすっきりと力ある出汁に溶けて実に美味い。焼き物は、さきほどのヒラスズキを炙って。皮目が香ばしく焼き上がり、身もフックラと香り高く焼きあがっておりこれまたよい。煮物は出汁を一杯に含んで柔らかくとろけるように炊き上がったカブと、鴨の治部煮風をとりあわせて。濃厚な鴨の味と野菜の甘みだけが残ったカブとのとりあわせが結構。

食事はいつも通り炊飯土鍋で炊き上げたツヤツヤの香り高い御飯。どんな道具で炊いても、炊き立ての御飯には普遍的な素晴らしい美味さがある。まして、プロが目の前で水加減や浸水時間を見計らい、香りをかぎつつ火の具合を調節し、料理の進行を見ながら蒸らし具合も計っているわけだから不味い訳がない。ただ、これを自分でやると大変だ。赤だしと香の物と共に。2杯目は軽くお焦げを入れてもらうのだが、これがまた美味い。最後は白玉入り冷製ぜんざいを煎茶で頂いて〆。あれこれ話もはずんで実に楽しい夜であった。

普通ならタクシーで帰るところだが、地下鉄使おうと思ったのは、やはりちょっと酒が回ってたせいか。駅から地上に出ると、まるで台風のような風雨。横殴りの雨に対して傘を地面と水平に差し風に逆らって歩いていると、なんだか急に笑えてきた。今朝は、まるで台風一過のような好天。富士山は綺麗に冠雪している。昨日一日でだいぶ降ったのだろうか。