2005年02月06日
亡国のイージス+スーパーボウル
面白いという評判を聞いて、帰国時に古本屋で買っておいた同書、本当に面白かった。しばらく本箱の中で眠っていたのだが、先週半ばに取り上げ、この週末に上下巻とも一気に読んでしまった。今日はスーパーボウルだったのだが、プレイの合間、コマーシャルの時間にも読む始末。
この「亡国のイージス、」映画化されるという事もなんか聞いた事があったので検索してみると、この夏に公開されるらしい。撮影には海自、空自の指導・協力があるらしい。戦闘シーンになると妙にリアリティーがなくなったり(とは言っても、俺がなにがリアルかという事を知ってるわけではないが)、ツッコミどころ満載だったり、チャチぃ~くなりがちな日本映画だけど、この映画ではリアルに撮れる事を祈る。数年前に出張中、銀座で「宣戦布告」を見た。面白い映画だったのだけど、戦闘シーンに妙な違和感を覚えたのを記憶している。
映画のキャストを見てみると、渋い役者が揃ってたね。先任伍長の役が真田広之というのはちょっと意外。頭の中での先任伍長のイメージは、もっと無骨で、イけてないおじさんだったんだけど…。だけど、意外ではあっても、結構適役かも。あと、中井貴一は良い。結構好きな男優で、俺の頭の中の彼のイメージは日本軍の軍服。似合うんだよね。
Aegis、イージスと言えば、うちらがVinoを開発していた頃、MITが開発していたカーネルの名前がAegis/Exokernelだった。悪意を持って追加されたカーネルモジュールからコアのカーネルを守る仕組みをイージスと読んでいたような気がする。近所だし、研究室同士の交流もあったし、ビールを片手に、半ば冷めた気持ちで可拡張カーネルとはいかなるモノかという議論したものだった。遠い昔の話。Vinoを書いたあとはもっぱらコンピューターの動的動作を把握するための計測に夢中になりだし、開発屋というよりも、計測屋になった。
スーパーボウルのほうは、「圧勝はせずとも決める所は決める」という職人芸を見せてくれたペイトリオッツが勝つ。予想外だったのは点差が3点だけだったという事ぐらいで、皆が予想した結果だったろう。それにしても、10年前までは万年最下位と言われていたチームとは思えない。最初のオーナーは破産、二人目もなにか興行の失敗で破産、3人目のオーナーはチームに見切りをつけて売りに出した。現オーナーはセントルイスにチームが売り飛ばされそうになっていたところを救い出し、強くなるための基盤を築いた人、ここ4年で3度目のスーパーボウル勝利、さぞ嬉しいことだろう。
とは言っても、ここまで強くなると一勝一勝が貴重だった時代がちょっとだけ懐かしくなる。あの頃は一勝しただけで一週間ハッピーでいられたよなぁ。スーパーボウルもここまで立て続けに勝たれるとありがたみが薄れてくる。
ファンって勝手だよなぁ。