履歴書ジェネレーター 2.0から2.1の変更点の概要は以下のとおりです。
以下にそれぞれについて簡単に解説します、
これまでの履歴書ジェネレーター2.0では、http://wafu.ne.jp:8080/rireki2/ というように、ポート番号を指定して直接tomcatサーバーに アクセスするURLで動作するようにしていましたが、これでは文字列が長くて入力しにくいし検索エンジンとの相性も良くないようですので 今回からhttps://wafu.ne.jp/rireki-gen/という、ポート番号を付けずにApacheサーバー を介してアクセスできるようなURLに変更しました。
また、今回よりセキュリティを重視して基本的にSSLを使用してhttpsから始まるURLでサーバーにアクセスするように変更を加えました。
まず、姓名のレイアウトについてどのように行うかについてのページを作成しました。 興味がある人は参照してください。
これまで、漢字の姓名の表示オプションで左寄せ、あるいは右寄せを使用すると、ふりがなの配置にAUTOを選択していても、ふりがなが自動的に 漢字の姓や名前のちょうど上には配置されず、おかしな表示になってしまっていました。今回はこの問題を修正し、漢字の姓名の表示を左寄せ や右寄せにしてもふりがなの配置にAUTOを使用すると、自動的に適切な位置にふりがなが配置されるように処理を変更しました。 合わせて、漢字姓名の左寄せで表示開始位置が左より過ぎていた問題に対処し、開始位置が適切になるように修正しました。
また、ふりがなの配置ではAUTO_JUSTIFIEDとして、均等割付ができるようなオプションを用意しました。これは、完全な均等割付けでないですが ふりがなの間隔をある一定幅まで広くとって、漢字の部分の幅いっぱいに並べるような処理をし、自然なふりがな配置に見えるようにするものです。
また、これまで姓名間のスペースは調整できず固定で半角スペース1個分でしたが、今回から姓名の属性で姓名間スペースという入力フィールドを設け、 姓名間のスペースを指定できるようにしました。デフォルトでは0.5emです。emは使用しているフォントのMの字の幅です。他に指定できる単位としては mm,cm,ptなどがあります。
今まで、名前や住所のフォントがやや小さく印象が薄くなりがちであったので、名前やふりがなのフォント、住所の フォントを少し大きめのものに変更しました。もちろん気に入らない場合は読み込んだあとで変更することもできます。
一番上にある佐藤太郎のサンプルで、右下のクレジット欄を署名が入れられる記述に変更してみました。 履歴書に手書き署名や押印が必要かどうかは意見がわかれるところであると思いますが、 名前の部分も全部印刷して、この部分に手書きの署名を入れると形式的にも整うと思われます。
あとで述べるように今回折り目のマークを非表示にするオプションをつけましたので、いくつかのサンプルでは折り目マークを 表示しないような設定にしてみました。
使用しているユーザーインターフェースのライブラリGWT/SmartGWTの最新版ではスマートフォンがある程度サポートされていることが 判明したので、最新版GWT2.7.0/SmartGWT6.0にライブラリをアップデートしました。また、スマートフォンでは画面の切替時の イベントが取得できないことがあるようなので、あとで再表示できるように各メニューを選んだ時現在の状態を保存して、 入力が失われにくいような処理を追加しました。
スマートフォンではiOS9のSafari,Android6.0のChromeでテストをしたのみで 他の組み合わせでは、動かない可能性があります。 特にiOS版Chromeでは、データ/PDFのダウンロードができず、ほぼ使えませんのでご注意ください。
iPhoneではデータのダウンロードができず、データを保存するためにはDropBoxやGoogleDriveなどのデータ操作アプリケーションが必要となります。 毎回、そのようなアプリケーションにデータを保存し、そこから読み込むのはかなり面倒ですので、ブラウザのローカルストレージにデータを保存し そこからデータを読み込む機能を追加しました。
出力された履歴書にある三角形の三つ折り・二つ折りのための折り目マークを表示したくない人がいるようなので、 非表示にできるようなオプションをつけました。プロファイル画面からチェックボックスのチェックを外すことで 折り目マークを非表示にできます。
スマートフォンの項目でも説明したようにHTML5のローカルストレージへのデータの保存とローカルストレージからの データの読み込みをサポートしました。データ操作メニューのローカルストレージ操作メニューよりアクセスできます。 ローカルストレージのデータは明示的に削除するまで消えてしまうことはありませんが、ブラウザの データとして保存されるため、ブラウザを変更するとアクセスできなくなることに注意してください。
以前よりlualatexとuplatexをサポートしてきましたが、lualatexは処理が非常に遅い上にメモリを大量に消費し、 また動作していたものが動作しなくなるような変更が数多く付け加えられ、最新のtexlive2016のlualatexでは 履歴書ジェネレータが出力したlualatexコードが処理できなくなりました。この対応には時間もかかりそうで、 対応する利益も特になさそうなので、lualatexが安定して高速に走るようになるまで lualatexのサポートを廃止することにしました。
以上。